MINI F56 JCWにOZ RACING SUPERTURISMO LM 18インチを装着!
現在はRAYS製のホイールに交換していますが以前履かせていたOZのホイールの件で定期的に問い合わせが来ることが多い為こちらに詳しく書いてみようと思います。
目次
O・Zとは
「O・Z」はイタリアの自動車部品メーカーです。
主に"O・Z Racing"のブランドでアルミホイールを製造、販売しています。
名称はシルヴァーノ・オゼッラドーレ (Silvano Oselladore) とピエトロ・ゼン (Pietro Zen) がイタリア北東部に位置するヴェネト州ヴィチェンツァ県ロッサーノ・ヴェーネトで創業したのが始まりで、それぞれの姓の頭文字を取ってO・Zとされたそうです。
F1やWRCなどの世界最高峰のモータースポーツにホイールを提供しているメーカーでクルマ好きなら1度は名前を聞いた事があると思います。
現在では一部の4輪、2輪ブランドの純正ホイールやOEMとして供給されています。
SUPERTURISMO LM
今回車両に装着したモデルは
OZ SUPERTURISMO LM と呼ばれるモデルです。
SUPERTURISMOシリーズは複数ラインナップがある中でこのLMと呼ばれるモデルはでル・マン24時間レースなど世界のGTレースからフィードバックされたレーシングテクノロジーが投入されています。
既存のGTやWRCと違ってホイールハブ周辺のデザインが異なっており約10%軽量化に成功しています。
とは言っても多スポークで高剛性ホイールですのでかなり軽量って訳ではありませんが…
BMW MINI F56 JCWにはオフセット(インセット)が重要
O・Zのラインナップで
BMW MINI F56系に適合するサイズは
主に17インチと18インチの2サイズ
「クーパー」や「クーパーS」と言った通常のブレーキキャリパーが装着されてある車両であれば殆どのホイールが装着できます。
一方で「JCW」に装着されてある大きなブレンボ製キャリパーが装着されてある車両の場合装着できるサイズおよびモデルが限られてしまいます。
理由はキャリパーとストラットに干渉しないようにしないといけないからです。
ストラット干渉に関しては過去に書いたこちらの記事を参照されて下さい。
O・Zホイール ラインナップモデルのサイズによくある
17インチ PCD 112 7.5J インセット50
このサイズだと「JCW」以外の車両には装着が可能ですが「JCW」の場合はキャリパーと干渉してスペーサー等がないと基本的に取付不可!
但し、「JCW」にも装着を可能とした専用サイズの設定があり
・17インチ PCD112 7.5J インセット 35
・18インチ PCD 112 8J インセット 45
↑上記のサイズであれば装着可能です。
SUPERTURISMOシリーズの場合は18インチのみ設定が御座います。
参考までに画像のホイールはインセット35
限定モデルの「JCW GP」や他メーカーですとハブ径やPCDが同じメルセデスベンツ「A35AMG」等に適合したサイズです。
インセットが35と45mmより更に10mm手前に出る計算になりますのでキャリパー干渉は問題ないのですが純正車高の場合フェンダーからはみ出ます。
元々インセット45のサイズを取り付けるつもりでしたが入手時に在庫がなく納期も未定でしたので在庫のあるサイズを選びましたが…
無難にメーカーカタログに記載のある推奨サイズの取付をお勧めします。
O・Zは物によって取付ボルトの形状が異なります。
純正ホイールに取り付けてあるボルトは
M14×1.25
テーパー状のホイールボルトです。
に対して
OZに使用されてあるボルトは
M14×1.25
12R(球面)のホイールボルト!
ボルトと接触する当たり面がテーパー状と球面とそれぞれ形状が異なります。
それぞれの形状に適合したボルトを装着しないと密着、締め付け不良を起こして最悪走行中にホイールが脱落します。
この点は特に注意が必要です。
新品のホイールを購入する際に座面が球面の場合は専用ボルトが付属しますので付属ボルトで締め付けをして頂ければ問題ありません。
もし
・中古品を購入して専用ボルトが付属しない場合
・スペーサーを装着してロングボルトが必要になった
上記の場合はOZ専用ボルトやリンクを貼っているホイールボルトが別途必要です。
なお、OZの一部のホイールにおいては純正ボルトがそのまま使用できるテーパー状のモデルも存在します。
不明な点があれば購入、取付をされる販売店に確認されることをお勧めします。
車両に適合するハブリングを
専用ボルトやナットと合わせて
ハブリング(ハブセットリング)も必要に応じて用意する必要があります。
OZホイールはハブ径の殆どが75mm
F系のミニは66.6mm
新品ですと75mm-66.6mmのハブリングが付属します。
中古品などを購入される際はPCD112でも
メルセデスベンツは同じ66mmのハブ径ですのでそのまま使用可能です。
VW、AUDIなどはハブ径が57.1mmの為使用できません。
もし、VW、AUDIサイズの物を流用する際やハブリングが付属しない場合は適合するハブリングを用意する事をお勧めします。
車両へ装着
車両へ装着した画像です。
参考までに
組み合わせているタイヤは
MICHELIN Pilot Sport 4
タイヤサイズは
205/40R18
J数が8Jですので7Jの純正と比較すると少し引っ張り気味になります。
SUPERTURISMO LMは車種問わず
フィンタイプのホイールが好みの方には気に入って頂ける製品だと思います。
決して軽量なホイールと言えませんが強度や剛性があるホイールですので相当な衝撃や損傷を与えない限りは簡単に歪んだりはしません。
F56 JCWのミニに装着する場合は
インセット45の専用サイズですと純正車高でもいい感じのツラウチ具合に収まると思います。
画像のホイールはインセット35ですので
車両へ装着する場合はローダウン必須!
フロントに関してはピロアッパーでキャンバーを付けて何とかフェンダー内に収まるぐらいのはみ出し量です。
見た目とサーキットなどを走る前提でのセッティングとしては良いですが…
点検などでディーラーへ入庫される場合は入庫を断られるグレーな状態です。
また、接地面やアライメントが純正時と比較すると大幅に変わります。
キャンバーを付けすぎるとタイヤの編摩耗やグリップ性能の低下に繋がりますので街乗りや通常使用をメインにされてある方にはお勧め出来ません。
最後に
今回はOZのホイールに関して記事を書きました。
OZはイタリアのホイールですので欧州車はもちろん国産車まで幅広い車両にマッチする高性能なホイールです。
装着にあたってボルト、ナットの座面やインセットに注意する必要がありますがそれ以外は特に問題なく装着が可能です。
MINIもF系になってPCDが112-5になりました。
R系のPCD100-4だった頃と比べると流用できるホイールは減りましたが…
代わりに今まで装着出来なかったサイズのホイールを履く事も場合によっては可能になりました。
但し、「JCW」の場合は特にキャリパー等の干渉やフェンダーからの突出などをしっかり考えなければいけません。
これはOZのホイール以外でも言える事だと思います。
流用ホイールやチューナーサイズは
何かしら弊害であったりデメリットがあります。
サイズや納期の問題などで入手が出来ない際は第二候補であったり他車種流用ホイールを考えがちですが専用サイズのホイールがラインナップにあればそちらを購入する事を強くお勧めします。
決して安い買い物ではありませんので不明な点があれば相談にのってくれる専門店や販売店に相談してみるといいかもしれません。
以上参考になると幸いです。
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