MINI JOHN COOPER WORKS TUNING KIT (F56) 取付

2021年12月25日

ミニの純正オプションに設定されているJCWチューニングキット!
こちらについて紹介していきます。

JCW チューニングキットとは

ミニシリーズの上級グレードに当たる「クーパーS」をベースに吸排気系を専用パーツに交換する事で従来の出力特性をよりパワフルな物に変貌させる内容になります。

キット内容はモデルによって異なりますが
BMW MINIになってから初代モデルのR50系、2代目のR56系そして現行型のF56系と歴代全てのモデルに設定が御座います。

現行型(F56)用はJCWチューニングキット専用のフラップマフラーとエンジン出力をプラグラミングにて変更する専用コードがセットになっています。

装着すると…

チューニングキットを装着することで

・マフラーの音が変化します。

専用マフラーは一般公道用の「スポーツモード」とサーキットなどのクローズドコースで使用する「トラックモード」の2種類で構成されており
配管内に装着されてあるフラップ(弁)をBluetoothの専用リモコンで開閉する事により変化を楽しめます。

・出力が向上します。

キット内に付属されてあるプログラムコードでエンジンコンピューターの内容を書き換える事により192馬力から211馬力にアップします。
※「トラックモード」は法規の問題で公道走行不可

適合車種

2018年6月生産以前 前期型
3ドア F56 「クーパーS」 「JCW」
5ドア F55 「クーパーS」
コンバーチブル F57 「クーパーS」 「JCW」

F55、F56はマフラーの長さが異なりますのでそれぞれ部品設定があります。
「JCW」モデルはプログラミングによる書き換えは出来ませんが専用のマフラーのみであれば装着可能です。
「JCW」オーナー様用に専用マフラーのみでの部品設定も御座います。

※2018年6月以降に生産されている後期型LCI、LCI2モデルも基本構造は一緒ですので装着自体は可能ですが認可の関係で基本的には車検不適合の扱い。

但し、メーカー純正品という事でJCWのロゴや刻印が印字されています。
これが純正品の扱いとして認められるようで劣化等がなく音量が騒音規制の基準内であれば車検適合になるようです。
この辺りはグレーゾーンという事で店舗や管轄する検査官の見解によって左右される内容ですので装着を検討されている方はディーラーや取扱店で事前に相談をされた方がいいかと思います。

社外品のマフラーと比較して

・メーカー純正品

MINI純正品という事で造りもしっかりしています。
純正品への拘りがある方にはもってこいの製品です。
適合車種であれば車検対応!
補償も問題なく安心して受ける事が可能です。

・ミニチャレンジ ワンメイクレース 認定パーツ

ワンメイクレースのCPSクラスでは認定部品として設定されているようです。

・装着率が低い希少なパーツ

純正オプションという事でネックなのが価格設定が高めだという事。2019年12月現在 261800円(税込)
更にパイプカバー(マフラーカッター)は別売りの為
同等な形状の社外品を装着する方が多いです。
逆を言うとそれだけ装着率が少なく希少なパーツであることに間違いありません。

車両取付

チューニングキットはこのような形で梱包されています。

接続箇所は全て付属のクランプで固定します。
溶接といった追加作業はありませんので
マフラー本体は純正(標準)マフラーと入れ替えるだけで装着可能です。
もし戻したくなった場合も簡単に標準のマフラーに戻す事も出来ます。

フラップの切り替えは専用リモコン
制御ユニットとBluetooth接続ですので社内はもちろん電波が届く範囲であれば社外からでも操作可能です。

バルブが閉じている「スポーツモード」が基本となっている為
フラップを開いた状態の「トラックモード」にしていても

1度ロックをかけて車両を停めていると次にアンロックして車両へ乗り込んだ時には「スポーツモード」になるよう設定されています。

テールパイプはカーボンとクロームの2種類設定あり

法規の都合上クロームタイプに装着がされている縁が丸い
マフラーカッターを追加で装着する必要があります。
※いずれもチューニングキットとは別売り

写真はありませんが
エンジンコンピューターを付属コードで変更プログラミングした車両には
エンジン上部の化粧カバーにシリアルナンバーが記載された専用プレートが張り付けられます。

標準マフラーとの比較

「JCW」標準マフラーとの比較画像にあります。
専用マフラーは2つの排出経路で構成されていて
「スポーツモード」のフラップが閉まっている状態では従来通りタイコ内の経路を通って排気ガスが排出されます。
「トラックモード」のフラップが開いている状態では抵抗のないフラップ側のストレート経路を通って排出されます。

センターパイプ側比較画像です。
「JCW」標準マフラーではプリマフラー(サブタイコ)が装着されていますが専用マフラーはストレート形状になっています。

専用マフラーの基本的な構造をわかって頂いたところで肝心の音量ですが…

「スポーツモード」だと標準マフラーと若干大きくなる程度です。

「JCW」だと音量変化は殆どありませんでした。
標準マフラーが劣化しているとむしろ静かになる位です。

「トラックモード」に切り替えるとやる気に満ちたサウンドに豹変します。

確実に車検には通りません。
この状態で公道を走ったらおまわりさんに停められる可能性も御座います。
と言った音量に変わります。

音質は乾いたようなサウンドになります。
個人的には社外品のマフラーよりも上品な感じがして好みです。

最後に

現行型ミニ(F56)用のJCWチューニングキットを紹介しました。
元々海外ではオプションとして設定がありましたしキットに付属してある専用マフラーが最初から装着されている限定車なども存在しています。

日本国内では中々正規販売がされていない状況が続いていましたが2018年の終わり頃に正式に販売が開始されました。

高額なパーツで正直手が届きにくいですが交換後はサウンド、走りの違いを体感出来る満足度の高いキットになります。

定期的にパーツ割引のキャンペーンやディーラー主催のイベント時にお安く購入出来る機会もありますので検討されている方はディーラーや取扱店舗へ問い合わせしてみては如何でしょうか?

比較対象として次回は専用のフラップマフラーと同様な構造をしている社外品のマフラーを紹介したいと思います