MINI F56 JCWにGP3(JCW GP)デザイン フロントグリル取付

2022年1月24日

興味本位で限定車「F56 JCW GP」に装着されているフロントグリルと同様なデザインの社外品グリルを購入し通常の「F56 JCW」に装着してみました。

JCW GPとは

2019年末に発表された「F56 JCW GP」
カタログモデルにラインナップのある「F56 JCW」をベースに更にパフォーマンスアップされた限定モデルです。

歴代モデル全てにGPモデルが限定で販売されており今回のGPは3代目に当たる為「F56 JCW GP」以外に「GP3」などと呼ばれる場合もあります。

主な変更点としては
306PSのハイパフォーマンスエンジンに機械式LSDを搭載
最適化された足回りの他にも専用設計のパーツを多用しボディー剛性アップと合わせて空力向上、軽量化を実現!
現行ミニ史上最強のモデルに仕上げられています。
なお、世界限定2000台の内日本には240台が正規輸入されています。

GP3 デザイン フロントグリル

先ほど説明をした「GP3」に装着されてある
フロントグリルと同様な製品(社外品)を今回は手配してみました。
以前は海外通販でのみ扱ってましたが現在はネットオークション等でも出品されてあるようです。

画像には映ってませんがフロントグリルの他に化粧プレートやエンブレムも付属しています。

純正品と異なる点は海外からの送料を含めても値段が安い事と色が純正品は艶消し黒(マットブラック)に対して社外品は光沢のある艶有り黒(グロスブラック)になっています。

画像の純正品と比べる裏表共に似たデザインですので
使われている金型は恐らく同じか類似する物を使用しているのではないかと思います。

ただ、造りは社外品の方が造りが多少荒めです。

パーツ到着時点で既に破損していた

到着した段ボールを開梱するとプラスチックの破片が2つ出てきました。
取付時に固定するツメが破損してる状態ww

そりゃ緩衝材が殆ど入ってませんでしたから当たり前です。
購入した店舗に店舗に連絡をすると「運送会社が悪い」という話や「ツメは修正出来る」と言った返答のみ

この時点で既にテンションダダ下がりでした。
色々交渉してみたけど「返品したいなら商品代は返金するけど送料は負担してね」との事

最終的には納得いかなかったけどほんの1部だけの返金と言う形で示談が成立
「商品は返さないでいいから使うか処分するか好きにしてくれ」だそうです。

今回試しに付けてみようといった感覚で手配しましたが
海外通販(特に中国からの)は今回のように梱包が雑な事が多いので他の人には全くもってお勧めできません(笑)

車両へ取り付け

ひとまず付けてみようという事で作業開始。

フロントバンパーを脱着してグリル、グリルフレームその他交換の際に脱着が必要なパーツを外していきます。

バンパー側、グリル側それぞれで多少削ったり小加工が必要になるかもしれません。

ただ、「GP3」にはPDCが装着されていませんので同様にPDCが未装備車両であれば比較的簡単に装着可能と思います。

PDCセンサー付きの車両は処理が難関

今回の作業で1番の難関はPDCセンサーの処理です!!

PDC装着車両の場合元々装着されていた場所とグリルが干渉して取付不可
必然的に移設が必要になります。

そこで色々調べたり検討した結果

車両に装着されてあるこのPDCセンサー!

片側(本体が茶色のセンサー)はサイドのアーチモールに取り付けられているPMAセンサーですがカプラー取付位置が異なるだけでセンサー自体の形状は一緒でした。

現行型MINI F54 F55 F56 F57 F60はもちろん
BMWならX1(F48) X5(F15) X6(F16) 2シリーズ(F45 F46) 辺りと互換性ありそう♪

他メーカーでも
AUDI A3 VW GOLF7
FIAT 500やアルファロメオ 4C テスラなどもセンサーの形状は同じようでした。

という事がわかりましたので試験的に

フォルクスワーゲン純正パーツを数種類手配

SUVモデルのT-Cross用 駐車センサーブラケットを購入してみました。
※このブラケットでなくても装着できる部品は多数存在すると思われます。

このブラケットではポン付け出来なかった為
ベルトサンダーで一部加工するのと同時進行で

フロントグリル本体の方もの1部をホールソーで穴あけ(18mm)

反対側も同様に穴あけ処理

加工したブラケットにセンサーを装着して裏側に固定

フィッティングも比較的良好
これなら装着できそうです。

バンパーに装着した後
干渉が無いかやPDCセンサーのハーネスがきちんと取り廻せるか一通りチェックしてOKなら車両に装着して作動点検を実施し異状なければ完成。

装着前と装着後

標準JCWグリル取付状態
GP3 デザイン フロントグリル交換時

装着後のレビュー

恐らく詳しい方にしか違いに気付いてもらえません。
でも、個人的にイメージチェンジと言う名目だけを考えると中々良い仕上がりかと♪

・赤/黒の車両である事
・クロームパーツを各所ブラックアウトしてる事
上記のお陰で違和感もなく至って自然。

ただ、純正品の艶消しのグリルの方がもう少し落ち着いた印象になっていいのかなと正直思いました。

付属の化粧プレートのお陰でエンジンフードをオープンした状態でも後付け感は大分解消されています。


インテークガイドは「GP3」用と形状が異なる為クリアランスが空いています。
また、グリル上部の固定箇所においても「GP3」と「F56 JCW」では固定方法が変わっているので細かい所は我慢が必要です。

それから

アディショナルランプ(補助灯)が装着不可になりましたww
何とかして装着を考えてましたが交換後はグリルの形状の問題でステーすら付けられません。

ある程度予測はしていましたがこれは非常に残念ww

最後に

今回は「GP3 デザインフロントグリル」の手配から取付の様子をお送りしました。

個人的には下調べから結構な時間を掛けての作業でしたが
商品の品質と仕上がり具合を主観で総合的に判断すると…
わざわざ交換する必要もないですし人には勧められないかなと言うのが正直な感想です。

しかしながら、取付自体は可能でした。

標準のグリルですとちょうど真ん中部分に当たる黒いカバーリングが紫外線で色褪せしますのでそのパーツの交換を検討している時などには選択肢に入れてもいいかもしれません。

但し、PDC装着車は結構手間が掛かりますしある程度道具が揃っていないと交換が出来ませんので交換を考えられていた方がいらっしゃれば参考にして頂けると幸いです。