MINI F56 NM Engineering Rear Adjustable Sway Bar Link Kit 取付

2022年1月28日

MINI F56 JCWにRear Adjustable Sway Bar Link Kitを取り付けましたので紹介したいと思います。

Rear Adjustable Sway Bar Link Kitはリア用の調整式スタビライザーリンクロッドです。

日本では「スタビライザーリンク」と呼ばれる事が多いですがこの商品のように「ウェイバーリンク」や他に「アンチロールバードロップリンク」などとも言われます。

いずれも内容は同じで車体のローリングを抑える為にサスペンションに追加される部品の一部になります。

パーツ詳細


メーカー:NM Engineering
商品名:Rear Adjustable Sway Bar Link Kit
部品番号:NM.328847
価格:¥23,650
適合車種:F54 / F55 / F56 / F57 / F60


調整式スタビライザーリンクロッドの目的


調整式に変更する事で効果を見込める車両の条件
・車高調やダウンサスを装着(ローダウン)し純正時と比較して車高に変化がある車両!


これらの車両はスタビライザーが
接地状態で本来水平の状態にならないといけないのがバンザイをしたような状態になります。

大げさに言うと段差を乗り越えた際に一時的にサスペンションが沈み込んだ状態が常に起きていると思って頂けると分かり易いと思います。

この状態で更に段差を越えると想定していた可動域を超え結果として突き上げを起こしたりサスペンションの動きが悪くなるといった症状が出てしまいます。

上記の症状を改善すべく「適正な位置に調整をしよう」というのが調整式スタビライザーリンクロッドの目的です。

メリットとデメリット

調整式スタビライザーリンクロッドに交換する事でメリットもあれば当然デメリットもあります。

メリット

○スタビライザーの取付状態が適正位置に修正される
○乗り心地の向上や突き上げの抑制に繋がる
○強度(剛性)が上がる
○レスポンスが良くなる


適正位置に修正される、乗り心地の向上や突き上げの抑制に繋がるに関しては調整式スタビライザーリンクロッドの目的で述べた通りです。
強度については樹脂製の純正品からスチール製の当製品に交換する事で強度及び剛性アップが期待できます。
レスポンスにおいても高強度のテフロン式ボールボールジョイントを採用することで純正品よりも伝達ロスが少なく効果を引き出す事でレスポンスが良くなります。

デメリット

○異音が発生する場合がある
○車高次第では効果がわかりにくい


まず、異音が発生する点について

良くあるのが取付部の緩みによる異音

取付時に締め付けていても使用時にはそれなりに力のかかる箇所ですので振動などによって緩み異音や破損に繋がる恐れがあります。

対策として交換する際は
・規定トルクで締め付ける
・ナットは再利用しない
・緩み止め機構がついたナットを使用する
追加で必要に応じてロックタイトなどを塗布する事で防ぐ事が可能です。


次にあるのがピロボールからの異音
ピロボールは寿命が純正品よりも短く使えば使うだけ摩耗します。
また、砂利やほこりが付いたままにしておくと寿命が縮まります。
これらの状態が続けばコトコトと異音が発生する可能性があります。

純正品と違ってゴムブーツで覆われてませんので定期的に汚れの清掃や点検が必要になります。


デメリットに記載してある
車高次第ではわかりにくい点においては

純正時と比較して車高変化に差が少ない場合は調整幅も少なく済みますので効果はわかりにくい事です。

また、差が大きくても暫く走れば慣れてしまい効果が薄れてしまいます。

実際に交換してみて

交換後は
確かに突き上げ感が減った事が確認出来ました。

ただ、すぐ慣れてしまい今は全く分かりません(笑)

強度や剛性アップについては残念ながら体感できませんでした。
異音についても現時点ではなく異常ありません。

少なからず効果がありましたので総評としては交換してよかったと思ってます。

寿命については通常使用でどの程度持つのか未知数ですのでこれから検証していきたいと思います。

最後に

純正品から社外品の調整式スタビライザーリンクロッド(リア)に交換した内容について記載させて頂きました。

純正時と比較して車高変化に結構な差がある車両であれば効果も体感しやすいパーツです。

ただ、本来は強化スタビライザーと一緒に導入する事で本来の効果を得られるパーツです。
強度など全ての性能を発揮させたい方は強化スタビライザーと合わせて導入して頂く事をお勧めします。


なお、純正の足回りでしたらスタビライザーリンクロッドをわざわざ交換する必要はありません。
樹脂製でもリブが入っていますし今まで折れた車両は見た事がありません。
よって強度が不足している事もないです。


以上検討されている方がいらっしゃれば参考になると幸いです。