軽自動車の車検を自分で受けてみよう ユーザー車検編
足車で使用している軽自動車(ホンダ ゼストスパーク)の車検をユーザー車検にて通してきました。
ユーザー車検を受けるのにあたっては
過去のブログに準備から整備作業内容の様子を記載しています。
・軽自動車の車検を自分で受けてみよう 事前準備、点検編
・軽自動車の車検を自分で受けてみよう 整備作業編 その1 ゼスト ロアアームボールジョイントブーツ交換、ファンベルト交換
・軽自動車の車検を自分で受けてみよう 整備作業編 その2 Fブレーキパッド、ディスク交換、プラグ交換、ワイパー交換
ユーザー車検を受ける前に
ユーザー車検を受ける前にまずは現在の車の状態を把握し、事前に最低限の確認や検査を行い「点検整備記録簿」を作成しておきましょう。
厳密に言うと点検整備記録簿は必ず必要な訳ではありません。
そもそも点検をしてない場合や後から行う予定でも車検の点検項目に異常がない場合は車検に通ります。
しかし、何時異常が起きるかわかりません。
仮に極端ですがブレーキパッドの残量が0.1mmしかなかった場合
検査時には正常でも摩材が完全になくなるとブレーキが効かなくなる事が想定されます。
現状とりあえず車検に通る状態を作るのではなく次回の車検までは安心して乗れる状態にしておく事をお勧めします。
まずは予約から
軽自動車検査協会の車検予約システムから事前に希望日を予約をします。
車検は1か月前から受けることが出来ます。
予約台数が少なく希望日当日に空きがあれば予約が可能ですが…
大体埋まっていて予約が出来ませんので空きは殆どないと思っていた方がいいかと思います。
アカウント登録(ログイン)をして指示に従って
受験する都道府県、車両番号、受験する時間など必要事項を選択していけば
ご覧のように予約が可能です。
この画面を進むと予約番号が発行されます。
車検に必要な書類
車検に必要な書類は以下の通りです。
車検証
自賠責保険(新、旧)
納税証明書(軽自動車は必ず必要です)
点検整備記録簿
↑なくてもいいですが出来るだけ用意しておくことを推奨します
予約番号の控え(予約した場合)
継続検査申請書
自動車重量税納付書
自動車検査票
継続検査申請書、自動車重量税納付書、自動車検査票については当日窓口で購入するか備え付けられていますので問題ありません。
自賠責保険につきましても保険会社などに知り合いがいらっしゃれば事前に掛ける事も出来ますし当日に加入が可能です。
注意すべき点は軽自動車においては納税証明書が必要になります。
無い場合は再発行手続きをしないといけません。
確認から再発行までは時間が掛かりますので車両登録時とは異なる都道府県に引越しをした場合や管轄が異なる場所で受験をする場合は特に納付してある事と納税証明書がある事を早い段階で確認をされて下さい。
ユーザー車検当日の流れ
軽自動車検査協会に車両を持ち込みます。
普通車の場合は陸運支局に持ち込みますが軽自動車は軽自動車検査協会です。
初めての場合はそれなりに時間も要しますので事前に場所を確認して余裕をもっていくことをお勧めします。
軽自動車検査協会に到着したら
総合案内窓口で
「継続検査を受けたいので必要な書類を下さい」と伝えるとその場で用紙を準備してくれるか適切な窓口を案内されますので窓口の方の案内に従われて下さい。
その後に重量税納付用の印紙を購入する必要がありますので印紙販売の窓口で印紙を購入します。
印紙購入後は各種書類に必要事項を記載
※記入例が貼ってますのでその通りに記載していけば大丈夫です。
必要事項の記載が完了したら
検査受付窓口(ユーザー車検窓口)に提出します。
添削されてOKなら書類が完成!
もし、何か不備があれば訂正箇所を教えてくれますので窓口の方の指示に従われて下さい。
初めてユーザー車検を受ける場合はこの時点で
「初めてユーザー車検を受けます」とその旨伝えると流れの説明であったり検査員がサポートしてくれるように誘導札(各都道府県で若干対応が異なるかもしれません)を渡されて対応してくれると思います。
なお、ちょっとでも不安なら恥ずかしがらずに申し出て教えて貰った方がいいです。
下手に操作して検査機械を壊したら大変ですからね!
私も最初はこの方法で1から説明して貰いました。
検査コースに並びましょう
書類が揃ったら車に乗り込んでいよいよ検査に移ります。
検査コースは一方通行!
列に並ぶと後は検査員もしくは検査機器の指示通りに車両を操作するだけです。
何度か経験がある方でも操作方法が不安な場合
近くの検査員の方に聞いてもいいでしょうし並ぶ前に見学をしてみるのも手かもしれません。
車両は整備して完璧だろうと思っていても良くあるのが
・発煙筒が車載されていない
・期限が切れている点検ステッカーが張り付けられている
・社外のシフトノブに交換されていてシフトパターンの記載がない
・社外のステアリングに交換されていてホーンの記載がない
・最大積載量の表記が確認できない(貨物車)
・ハイマウントストップランプなどの電球が一部切れている
・エンジン始動時にLEDがフラッシングする(輸入車等)
車両の検査で指摘を受けますので再度確認する事をお勧めします。
何も異常がなく車検に適合(合格)すると検査コースの最終ボックスにて
新しい車検証と検査標章を発行して貰えますのでこれにてユーザー車検は終了です。
検査に不適合だった場合
何も指摘がなく1発で合格出来るのが理想ですが…
もし、検査ライン測定中で基準値を下回ったり車両や操作に誤り、不備があって×(不適合)が付いても3回までは再び受験が出来ます。
再受験が必要な際はテスター屋さんなどの「予備検査場」へ持ち込んで1度確認されてみて下さい。
ヘッドライトの光軸が少し狂っている程度の異常(不具合)であれば調整を実施して貰って再度受験する事で適合(合格)します。
逆にここで基準値内へ調整が不可能な不具合が出た場合は適合するのが難しい状態と考えられて下さい。
もし、事前に車両の点検を行っていないとこの状況になるリスクが高くなるという事です。
仮に車検車検満了日のギリギリに受験してこの状況に陥ると別途「限定自動車検査証」の発行の手続きを行わないと車検が切れた状態になります。
そうなると再度修理を実施して再び追加の手数料を払った上で受験をする事になり手間とお金が掛かります。
何度も記載していますがそうならない為にも事前に点検をお勧めします。
ユーザー車検にかかった費用
今回、軽自動車(ゼストスパーク)を自分でユーザー車検にて通した場合掛った費用は以下の通りです。
自賠責保険 24ヵ月 19.730円
自動車重量税 13年未満 6.600円
検査手数料 1.400円
技術情報管理手数料 400円
合計 28.130円
上記の金額に+別途整備作業で交換した部品代
当然税金や手数料は掛かります。
しかしながら、業者に依頼した際に支払う車検基本工賃や代行手数料と言ったものが不要ですのでその分の費用を抑えることが出来ます。
最後に
軽自動車の車検をユーザー車検で受けてきた内容を準備編、整備作業編 その1、その2、ユーザー車検編の4部構成にてお送りしてきました。
重要なのは
・事前に車両の状態を把握する為に前もって点検を実施する事
・不具合個所があれば修理をする事
不具合の内容がどの程度の難易度であるのか?
1台1台状態が異なりますのでそれらをどう判断するのかが車検(点検)で1番難しい内容になります。
一方で実際にユーザー車検で検査を受ける内容においては比較的簡単に行う事が可能です。
もし、定期的に点検をしている車両で状態の良い車両であれば軽整備でも十分合格出来るかと思います。
自分で受けてみようか迷ってるのであればぜひチャレンジしてみては如何でしょうか?
但し、注意点としましては事前準備、点検編の最後に記載したように該当車両がメーカー保証や販売店保証が付帯している場合ユーザー車検を受ける事で補償内容が無効になる場合も御座います。
初めて行う場合は購入店舗のスタッフや身近の知人、友人に頼れる整備士の方がいらっしゃればその方へ相談をしてみましょう。
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