BMW E46 M3 シールブレスト交換とサイドモール修理

2022年1月22日

E46 3シリーズ クーペの持病
それがリアウィンドウ下のモールとサイドモールに付いてあるゴムの劣化

青空駐車の保管状況であれば間違いないですが屋内保管の車両であっても経年劣化でボロボロになってしまいます。

綺麗に乗っていてもモールの劣化を放置していると見た目は悪いですし雨漏れの原因にもなります。

今回はリアウィンドウ下のモール(シールブレスト)は新品交換
サイドモールに付いては修理を実施します。

準備した部品

シールブレスト RH(右側)

BMW純正品
部品番号 5136 7891 912

汎用 ウェザーストリップモール Z型

海外フォーラムには3Mや他の代替モールに交換するような記事がありますが日本国内の通販サイトでは取り扱っているお店がありません。

個人輸入する事で可能ですが海外通販を利用した事がない方にはハードルが高く費用が嵩みますので1番安価で修理が可能なモールを購入しました。

サイドモールの部品が高額

シールブレストは新品を準備したのにサイドモールは新品を用意しないのか?

それはサイドモールの部品が高額なんです。
フレームと一体として部品が供給しているのと年々部品代が高くなっているのが影響して片側20万円以上する為用意が出来ませんでした。

OEMでもモールだけでの部品設定もありません。
新品を手配するか元のモールを交換、修理するかのいずれかしか選択肢がありません。

シールブレスト交換作業

はじめにサイドモールを外します。

まずモールは金属ですので傷がつかないように周囲をマスキングしましょう。
シールブレストも交換する際は位置決めも必要になりますので合わせてマスキングします。

モール自体はプラスのネジで止まっています。
ドア内側のインナーモールを一旦めくります。

インナーモールをめくる際の注意点としては赤丸で囲ったAピラー部に配線があります。
無理に引っ張ったり挟んだりしますと配線を痛めてしまいますので慎重にめくりましょう。
なお、インナーモールはモールとが被っている一部分のみめくれば大丈夫です。
下手に一周外してしまうと後々密着不良を起こして雨漏れが発生する場合が御座います。

モールをめくるとネジの頭(銀色)が見えますのですべてのネジを外せばモールが外れます。

次にリアウィンドウモーターのアクチュエーターとガラスを切り離してスペースを設けます。
ガラスは外してませんが可能ならリアの窓ガラスを外した方が作業はやり易いです。

内張りはがしやスクレーパーなどで慎重にシールブレストを外すと頑固な両面テープ跡が現れます。


除去するには根気がいります。

これらの簡単な除去方法として

のりを剥がすスプレーを塗布

塗布した部分にティッシュを載せて暫く染み込ませれば

綺麗に剝がれるようになります。
このスプレーは多少臭いがしますので不快なら換気をしながらがいいかもしれません。

綺麗に脱脂を行って新しいシールブレストを貼り付けると下側は終了です。


サイドモール修理作業

シールブレスト交換作業で取り外したサイドフレームです。
赤で囲っている部分が車両に装着している際に見えるモール部分になります。

劣化して一部なくなっています。
この見える箇所のみをカッター等で切断していきます。

参考までに写真中央に見えるのがサイドフレームに付いているモールです。
海外フォーラムの記事ではこのモールを丸ごと別の汎用モールに交換していました。

私のやり方は元々装着してあるモールを再利用します。
劣化が酷いのはフチに付いている部分のみである事とそれ以外の個所についてはモールが分厚く状態も悪くなかったからです。

元のモールはフレームに取り付けた状態

最初にカッター等で切断したモールを補うように
用意したZ型のウェザーストリップモールを貼り付けていきます。


フレームよりもモールは余裕を持たせて長めにしておきましょう。

この状態で車両に組付けてみてシールブレスト付近とのクリアランスを確認。
適当な長さでモールを切断すれば完成です。

完成後の画像

車両へ装着後の写真になります。

純正品の方が手間も省けて密着良く取り付けられます。
ただ、今回実施したやり方でも見た目は十分改善されましたし特にデメリットもありません。

用意したモールも1000円程で購入できますし
また劣化が生じても張り替える事で対応可能です。

E46 M3にお乗りの方 E46 3シリーズ クーペにお乗りの方で見た目を気にされている方がいらっしゃれば参考にして頂けると幸いです。