軽自動車の車検を自分で受けてみよう 整備作業編 その1 ゼスト ロアアームボールジョイントブーツ交換、ファンベルト交換
前回のブログ「軽自動車の車検を自分で受けてみよう 事前準備、点検編」で点検を実施した足車のゼストスパーク(JE1)。
点検に必要なパーツが届きましたのでこれらの整備作業をお送りします。
はじめに
整備作業編では分解整備に該当する作業内容が御座います。
クルマの維持、管理は使用者が行う事になっておりますが
作業を実施するにはスキルや道具、場所、時間等が必要になります。
作業方法や手順を誤るとパーツを破損させる恐れがあるのはもちろん最悪事故に直結します。
少しでも難しそうと感じた場合は無理せず認証工場、指定工場へ依頼される事をお勧めします。
ロアアームボールジョイントブーツ交換
ブーツのひび割れが酷いロアアームボールジョイントブーツ
早速こちらを交換しましょう♪
割ピンを引き抜いてナットを17mmのレンチやスパナ等で緩めます。
ナックルとロアアームを引き離しますが簡単には外れません。
タイロッドエンドプーラーあれば簡単ですがFF車の場合ドライブシャフトが邪魔で薄型のタイプでないと工具が入りません。
こういった場合は潤滑剤を塗布してハンマーを2つ使用しナックルの根元を叩けば緩みます。
古いブーツは細いマイナスドライバーなどでこじると外れます。
外れたら清掃して新しいグリスを充填します。
グリスは万能グリス(MPグリス、リチウムグリス、シャーシグリス)であれば特に問題ありません。
今回は手持ちの
万能グリスを充填しました。
使用したブーツは
純正品番 51225-S50-003
大野ゴム DC-1628
数量は左右分の2個必要です。
ブーツを装着する際は
32mmのソケットを使用して圧入しますが
工具メーカーのKTCが「ボールジョイントブーツインサーターセット」と呼ばれる工具を販売していますのでこちらがあると簡単、確実に挿入が可能です。
ブーツ圧入後は元の通りにナットを締め付けて緩み止めの割ピンを装着して完成です。
タイロッドエンドブーツ交換
ロアアームのボールジョイントブーツと同様にタイロッドエンドブーツもひび割れが発生していましたのでこちらも同時に交換します。
こちらも緩み止めのピンを抜いてナットを外します。
ロアアームと違って
こちらは作業スペースがありますので
タイロッドエンドプーラーがあれば簡単に脱着が可能です。
緩んだら同じくブーツを外して清掃
使用したブーツは
純正品番 53546-SCC-003
大野ゴム DC-1531
数量は左右分の2個必要です。
新しいグリス(万能グリス)を塗布しロアアームのボールジョイントブーツと同様の方法で圧入します。
ナットと割ピンを元の状態に戻したら完成です。
ファンベルト交換
亀裂のあるファンベルトを交換します。
クランクプーリーの真上にあるテンショナーを12mmのメガネで可動部と支店部の2か所のボルトを緩めます。
なお全部外さなくて緩めるだけで大丈夫です。
ベルトは以下の物を使用しました。
参考純正品番 31110-RS8-004
HAMP品番 H3111-RS8-004
5PK1365規格であれば他ブランドものでも構いません。
※モデル、グレードによって異なりますので適合不明の場合は現車のベルトに記載されている規格を参照してください。
元の状態に組付けて適度にテンションを掛ければ完成です。
外したベルトです。
所々亀裂が生じていました。
最後に
今回は
・ロアアーム ボールジョイントブーツ
・タイロッドエンドブーツ
・ファンベルト
上記3点のパーツ並びに交換手順を紹介しました。
次回は残りの交換作業を記載したいと思います。
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