水漏れ ウォーターライン交換 BMW MINI クーパーS(R56)

冷却水漏れで入庫しました。

自走は出来そうにないと言う事でオーナー様が加入されている自動車保険のロードサービスを利用してのご入庫です。

水漏れ箇所の特定

今回の水漏れはエンジンルームの手前側の広範囲で冷却水が付着していました。

試しにラジエーターのサブタンク(エキスパンションタンク)に補充しても漏れ出してしまいます。

そこでエキスパンションタンクを脱着した所ジョイント部の樹脂が折れていました。

この状態だと圧力もかかりませんし水も漏れてしまいます。

同様の個所が折れた車両は今まで見た事がありませんでしたがR56の前期型ですしオイル交換の度にフィルターを外す際は負荷が掛かる箇所です。
経年劣化によって折れてしまったと推測できます。

用意したパーツ


クーラントホース 純正品


BMW 純正 冷却水

交換作業

破損したジョイント部のみ交換すればいい話ですが用意したパーツを見て頂ける通り周辺のホース一式でしか部品設定がされていません。

新品部品から該当箇所のみ交換してもいいのですがせっかくですので一式交換します。

サーモスタット接続部とエキスパンション接続部の他にターボチャージャーの冷却ラインまで分岐していますので関連個所を外して新品部品と入れ替えます。

外した部品と新品部品との比較

交換後に冷却水の補充をしてエア抜きを実施します。
BMWの車両はエアが抜きにくい構造の為専用工具で真空状態にして冷却水を補充しエア抜きを行います。

作業後

取付状態、漏れがないか最終チェックを行い異常がなければ作業完了です。

今後同様の症状のお車が入庫する事が十分考えられます。
良く漏れるサーモスタットやその他冷却水漏れの修理の際に交換歴がない場合予防交換項目としてユーザー様に案内をするようにしたいと思います。