仮ナンバー(自動車臨時運行許可)を申請してみた。

2022年5月30日

先日、個人売買で車両(普通車)を購入しました。
車検が残っていてナンバーも付いている状態であればひとまず自宅まで乗って帰ることが出来たのですが…

車検切れの状態かつ一時抹消済みでナンバーも付いていない状態だった為事前に仮ナンバーの申請と臨時運行許可証を発行して貰ってから引取りに行きました。
今回はその際に行った手続きを簡単に紹介したいと思います。

臨時運行許可制度とは

自動車を道路上において運行させるためには、自動車の登録・検査を受けていることが必要です。
自動車臨時運行許可は、登録されていない自動車や自動車検査証の有効期限を過ぎている自動車等を運行させる申請があった場合に、道路運送車両法に定められた場合に限って、最小限度の許可をするものです。

許可が可能な使用目的(用途)

・新規登録の為の回送
・新規検査の為の回送
・継続検査の為の回送
・予備検査の為の回送
・試運転の為の回送

・その他特に必要がある場合
1.販売の為の回送
2.車両整備の為の回送
3.封印の為の回送
4.ナンバー再交付手続きの為の回送


簡単に言うと
名義変更や登録の為の回送であったり
販売、引取りの為の回送、整備作業の為に整備工場等への回送(登録を目的とした)
ナンバープレート破損等への再交付などの目的であれば申請が出来ます。

逆に
車検切れもしくは一時抹消の車両をたまにに乗る目的であったり
イベント等へ参加する為の回送などには使用不可です。

虚偽の内容を記載して申請をしますと

法律違反に当たりますので絶対にやめましょう。

貸出ができる条件とは

  • 250cc超のバイク、軽自動車、普通自動車、大型特殊自動車など
    (補足)小型特殊自動車、250cc以下のバイクは対象外
  • 目的を達成するために必要な最小限の日数(最大5日間)
  • 当該車両を運行する当日若しくは前日
    (補足)運行する日が、土曜日・日曜日・祝日及び閉庁日の場合は、その前日の開庁日に申請可

申請に係る必要書類とは

  • 車検証
    (補足)抹消登録証、完了検査証など、自動車の同一性(車体番号)を確認できる書類でも可
  • 自賠責証明書
    原本を提示すること
    (補足)自賠責保険の期間は、臨時運行する期間を必ず含むこと 
  • 身分証明書
    運転免許証、健康保険証、住民票、印鑑証明証、外国人登録済証明書等
  • 代金(750円)


申請する場所

市役所もしくは最寄りの地域センター
※都道府県等で管轄が異なる場合が御座いますのでお住いの市町村ホームページをご覧頂き不明な点があればそちらの相談窓口へお問い合わせください。

実際に申請する際に用意した物

上記内容は「仮ナンバー」と検索すると同様の内容が市町村のホームページに説明として書かれています。


ただ、実際にどういった書類を準備すればいいのか?

初めて手続きをされる際は
正直わからず不安な部分があるかと思いますので


ここからは参考として実際に準備した書類と
補足を用いて使って紹介したいと思います。


早速必要書類は以下の通り

1.抹消登録証

ナンバーなしの場合は抹消登録証(一時抹消証)
ナンバー付きの場合は車検証

基本はこの2つですが
他に車両の同一性が確認できる書類であれば可!

なお、原本が望ましいですが…
車両が遠方にある場合や申請時に用意できない場合あるかと思います。

原本を指定している市町村では事情を説明するとコピーの提出で承諾して貰えます。
但し、仮ナンバー返却時に原本の提示が必要でした。

2.自賠責証明書

運行期間を含めた自賠責の加入が必要です。

自賠責はディーラーや車屋さん、板金屋さん
取扱の保険会社などで加入できます。


今回は車両引取りの回送がメインの為1か月間で加入しました。
期間は最短で7日のみ加入が出来るものも中にはあるようです。

但し、短期間で加入すると高額です。

自家用自動車(普通自動車)の自賠責保険料 
1か月 5860円
25か月 20610円
※令和4年4月1日現在

初めから新規登録等を予定される際には
車両に応じて自賠責保険も
12か月もしくは24ヵ月以上で加入する必要がありますので
長期間で加入しておくと安くで済みます!

3.臨時運行許可申請書

申請する際に必要になる書類です。
窓口で貰えますが市のホームページに仮ナンバーの説明がある場合はそこからダウンロードする事も可能です。

車両の情報や経路、目的を記載する必要があります。
※1度で使用が可能な日数は最長で5日です。

その他

・身分証明書
・手数料(750円)

手続きの流れ

必要書類が準備できたら窓口で
仮ナンバーを使用したい旨の説明をして提出されて下さい。

地域センター等で手続きをする際は1度市役所へFAXを送ってから確認並びに承諾を貰う必要があるそうで時間が掛かります。

手続きが終わると

臨時運行許可証と仮ナンバーを引き取ります。

私が利用して地域センターではナンバー取付ボルトも新品を一緒に借りることが出来ました。

実際に申請した内容で使用し
返却日までに返すのが一通りの流れになります。

仮ナンバーの注意点

定員は原則1人

罰則や規定はありませんので常識や現場の判断になります。
但し、仮ナンバーは回送が目的です。
長距離回送を行う際は補助者として同乗は可能でしょうが…
最低数の人員で回送をお勧めします。

同様に仮ナンバートラックの積載走行も望ましくないです。

自動車保険は使用出来ません

通常のナンバーであれば1Day保険などの加入が可能です。
しかし、仮ナンバーは基本的に対象外です。
加入そのものが出来ません。

よって、事故発生時は自賠責保険の内容のみの対応で基本的に任意保険は未加入と同等になります。
移動は細心の注意が必要です。

故障時のリスクが大きい

任意保険に加入できない為車両が故障した際はロードサービスが使えません。
※JAFに加入してる場合は無料でサービスを利用可能。

状態にもよりますが遠方への引取りや走行に支障をきたす故障がある車両は利用を控えた方がいいかもしれません。

場合によっては高額に

仮ナンバー自体は750円で借りる事が可能です。
ただ、自賠責が切れてる場合は自賠責保険の加入が必要です。

借りる目的にもよりますがお知り合いで自動車販売業者などいらっしゃればその方に頼まれた方が安く済む場合も御座います。



仮ナンバーは誰でも気軽に借りる事が出来る便利なナンバープレートですが
あくまで回送が目的になります。

任意保険に加入できない為
実際に使用する際は事故発生時、車両故障時と言った非常時にはリスクが伴います。

状況によっては積載車を利用したり業者に依頼した方が良い場合もありますので不安な場合は利用する前に自動車販売店や整備業者に相談してみましょう。