BMW MINI ミキシングフラップ ストップポジション対策キット 商品紹介

一部のBMWとMINIの車両において昨今増加している不具合があります。
それは運転席の暖房もしくは冷房が効かないと言った症状です。

本症状の発生時は温度調整のダイヤルを回しても温度が変化しません。
極端な冷房もしくは暖房のどちらかがエアコン吹き出し口より出ます。

これはヒーターケース内にある暖かい風と冷たい風を調整するミキシングフラップの動作不良が主な原因です。

※冷房(暖房)が効かない原因としては他に
・エアコンガスの量が少ない
・冷却水漏れ
・冷却(ヒーター)ラインつまり
・サーモスタットの故障
など

他に異常がある場合も御座いますが今回はフラップ故障の事例に絞って書かせて頂きます。

参考画像はミキシングフラップの画像です。

×マークがある側は
フラップ外周にあるラバーが劣化しストップ位置を乗り越え固着しています。

固着して動かなくなると

「右ミキシングフラップ 規定位置の基準に失敗(801189)」の
故障メモリーが入りフラップを動かすモーターも動作を停止します。

症状が軽度の場合はフラップモーターの力で本来の位置に戻る場合もありますが継続して使用をする間に再び固着。
これらが繰り返し行われるとフラップのシャフトへ集中的に力が入り最悪の場合損傷します。

BMW
 1シリーズ (F40)
 2シリーズ アクティブツアラー (F45)
 2シリーズ グランツアラー (F46)
 2シリーズ グランクーペ (F44)

 i3 (i01)

 X1 (F48)
 X2 (F39)

MINI
 クラブマン (F54)
 5ドア (F55)
 3ドア (F56)
 コンバーチブル (F57)
 クロスオーバー (F60)

FFモデルのBMW、BMW MINI
同型のデンソー製ヒーターケースが装備されている各種モデルです。

メーカーでは顧客から苦情があった場合ヒーターケースを点検し状態によっては交換の指示があります。

但し、保証が適用されるのは
新車登録から3年もしくは5年(別途延長保証に加入されてある車両で保証センターの審査に通った場合)

ただ、症状が発生するのは5年を経過した車両が大半で補償は適応されず有償修理での案内になります。

この修理作業が
車載状態で簡単に作業が出来ると何も問題ないのですが…

分解する場合はケース自体を脱着する必要があります。

添付画像は別車両の物ですが構造自体や搭載位置は同じです。
これらを取り外すにはダッシュボードを含めたフロントの内装を一式分解する必要があり冷却ライン、エアコンラインも切り離す必要があります。

よって作業工数も多くヒーターケースもASSYのみしか基本的に設定がない関係で部品代、工賃代を合わせると約30万円程(車両による)の高額修理になります。

DIYではまず出来ないと考えた方が良いと思います。

同症状の車両が非常に増えているのと
このトラブルをきっかけに車両を代替されたユーザーさんがいらっしゃる話を耳にするようになりました。

そこで当方でも何とか対策が出来ないかリサーチをした結果
BMWやMINIをメインに修理を行っている業者様では独自に対策をされている所があるようです。

ただ、それらの内容は企業秘密で公開している所は当方の調べた限り見つかりませんでした。

恐らくヒーターケースもしくはフラップを動かすモーターに細工を行い動作範囲をっ制御していると推測していますが…

車両側へ加工を施すのは失敗するとリスクが生じます。

何とか車両側への加工はなしで対策が出来ないか?

昨年夏頃から所有車両を使用して手探りにて対策キットを製作。
テストを繰り返しながらようやく完成しました。

ミキシングフラップ
ストップポジション対策キット 運転席用

3Dプリンターで製作した専用のプレートとシャフトをヒーターケースとモーター間に装着する事でモーター(シャフト)の動作範囲を基準値内に制限します。

主な特徴

〇ポン付けにて装着可能
→ヒーターケース、モーター側の加工は不要。

〇作業時間や費用を大幅に削減
→マイクロフィルター(エアコンフィルター)を交換する際とアクセス方法は基本同じ。
工具さえあれば車載で比較的容易に施工可能。

〇ミキシングフラップのシャフト破損を予防
→シャフト固着に伴う負荷上昇で生じるシャフトの破損やモーター故障を抑制出来ます。

車両側へ加工する必要がなくDIYでも施工が可能な方法として個人的に最も優れていると思う方法で設計に至りました。

ミキシングフラップのモーターが
人力では絶対に回せないぐらい高トルクが掛かっている為その力に耐えられるよう形状はもちろんの事

3Dプリンターの印刷パターンやインフィル(密度)、材質等まで最適化

造りが甘かったり設定値が不適切だと日常使用ですぐ破損してしまいます。
その為何度も失敗を繰り返しながら微調整を行い当方基準で市販化出来るレベルに仕上げました。

想定以上の力が掛からない限り破損しないよう強度を上げています。

また、対策キットを施工後は正常に機能している状態ですとほぼ100%の確率でストップ位置を超える事はありません。

後程記載しますがシャフトの保護としても役立ちます。
症状が起きていない車両にも予防整備として施工をお勧めします。

ミキシングフラップ
ストップポジション対策キット 助手席側用

こちらは名前通り助手席側の対策キットになります。

以前、運転席用をモニター販売にて購入して頂いた業者様や一般ユーザー様から「助手席側用を設定してくれないか?」と言った声を多く頂きましたので追加で製作に至りました。

基本構造は運転席側用と同じですが左右で動作角度が異なる為それぞれの機構に適した構成部品になっています。

フリマアプリ

ヤフーオークション

その他PayPayフリマ、メルカリにも出品しております。

※製作に時間が掛かる関係で出品していない場合も御座います。
掲載画像と同じ画像をトップ画として掲載しておりますが万が一見つけられない場合は出品物に関連する商品の質問(コメント)欄もしくはこちらのお問い合わせフォームよりご連絡下さい。

本対策キットが正常に機能する条件として

シャフトが正常に機能すること

作動範囲内を指先の力で回せるか?

作動範囲内を指先で軽く回る場合は大丈夫です。
シャフトが固着して回らない状態はプライヤー等を使用して作動範囲内に回してみて下さい。
回るようになれば本対策キットで修理可能です。

▲モーターを外した際に見える画像のシャフトをが360度回転したり破損している場合は残念ながらこの対策キットだけでは修理不可となります。

事前作業としてヒーターケースの交換をお願いします。

余談にはなりますが社外品ですとフラップ単体で部品設定あり
↑日本国内で取り扱いをしている業者様がいらっしゃいます。

こちらで修理を行うとヒーターケースASSY交換よりも修理費用を抑える事が可能です。

※但し、再修理になった場合のリスクを考えるとディーラーは勿論一般的な業者様でも純正品のヒーターケースASSYでないと交換作業を引き受けてくれないのが殆どです。
修理費用を抑えたい場合はBMW MINIの修理を得意とするショップさんとお付き合いがあれば対応可能な場合がありますのでそちらに相談される事をお勧めします。

モーターが正常に機能すること

フラップモーターが故障している場合も予め交換が必要になります。

こちらは単純に新品と入れ替えるだけでは動作しません。
新品と入替後に診断機にてアドレス指定と調整運転が必要です。

本対策キットをご検討いただいている方は車両のシャフトとモーターに問題が無いか確認してからお求め下さい。

当方の管理車両でもここ1.2年の間で暖房(冷房)が効かない同症状の車両が増えてきました。

当初は時期によって手動でフラップ位置を変更しモーターのコネクターを抜くなどしてだましだまし乗って貰っていましたが…

今回本対策キットをリリースした事により
本来当たり前だった機能を格安で復活させることが可能になりました。

正規の修理方法ではありませんので神経質な方やこだわりの強い方、完璧をお求めになられる方にはご満足頂けないかもしれません。

しかし、現在まで多くの業者様や一般ユーザー様にお買い求め頂き「助かりました」と感謝のメールを頂いております。

本来企業秘密の内容なのかもしれませんので類似している修理をされている業者様がいらっしゃいましたら申し訳御座いません。

しかしながら、同症状でお困りのユーザーさんに「こう言った修理(対策)案がある」と認知され今後も末永くお乗り頂きたいと言った思いからこの度掲載に至りました。

同時にご購入頂いた業者様からSNS等で本商品を紹介したい旨の連絡を頂きましたので快く承諾しております。

本対策キットは工具とちょっとした修理のスキルさえあれば施工も簡単ですし費用におきましても試作品完成時に販売したモニター出品価格と殆ど変わらない設定にしています。

個人製作になりますので大量生産は出来ませんが一定の需要がある間は継続して製作、販売を予定。

シャフトが破損してからですと手遅れになりますので該当車両にお乗りの方は症状が発生する以前に予防整備での対策をお勧めします。