BMW MINI シフトメカニズムリペアスプリング商品紹介

2025年4月8日

取扱を行っている「シフトメカニズムリペアスプリング」において定期的に業者様よりお問い合わせが御座いますのでこちらに詳細を記載したいと思います。

1 「車両動き出し注意」警告の修理に使用する補修スプリング
2 正規ディーラーではASSY交換
3 リペアスプリング取り扱い開始 2023年～
4 現在のラインナップ
5 強化品は不要、粗悪品、無断転載品にご注意下さい
6 最後に

「車両動き出し注意」警告の修理に使用する補修スプリング

トップ画のスプリングは
FFモデルのBMW MINIにおいて
停止時にシフトレバーをP（パーキング）状態にしているのにも関わらずメーターパネルに「車両動き出し注意」の警告が点灯してしまう症状の修理に使用する補修スプリングになります。

警告灯点灯の主な原因は
シフトメカニズム内部にあるPポジションを検知する機構のスプリングがご覧のように破損し位置検知が出来なくなるからです。

位置検知が出来ない場合診断機に繋ぐと420106（シフトロックソレノイド）のメモリーが残ります。
※1度警告灯が点灯すると部品を交換しないとメモリー、警告灯共に消えません。

ちなみに警告灯が点灯したからといって走行に支障をきたす事はありません。
しかし、車両の電源を切った状態でも警告は表示されますので車検時には要修理となります。

上記症状が発生する該当車両は

BMW
　X1 （F48）　　　　　　　　　　　　
　2シリーズ
　　アクティブツアラー（F45）　
　　グランツアラー（F46）
　　
MINI F系前期モデル
　F55　（5ドア）
　F56 　（3ドア）
　F57 　（コンバーチブル）
　F54　（クラブマン）
　F60 　（クロスオーバー）

※LCIモデルのMINIにおいてはディーゼル車の一部に前期型と同じセレクターレバーが採用されてある個体が存在します。
従来のセレクターレバーが装着されてある車両でしたら適合

画像の電子式シフト（GWS）は対象外

正規ディーラーではASSY交換

メーカーより部品を手配するとASSYのみでしか部品設定がありません。
交換費用は車両によりますが2024年時点でディーラーに依頼した場合で工賃込み15万円前後（F56の場合）

センターコンソールが大きいモデルは脱着に時間が掛かる為その分が工賃に上乗せされ高額な修理になります。

2018年頃から同症状の個体が確認されていましたが当時はスプリングのみの入手が出来ず2021年頃までは私自身もディーラーと同様お客様へは交換にてご案内していました。

リペアスプリング取り扱い開始 2023年～

当時から不具合事例が非常に多いトラブル。
何とか費用を抑えて修理が出来ないか模索して2021年末にようやく適合するスプリングを販売して頂ける業者と取引が出来る事に

正しく機能するのはもちろん耐久性が心配でしたので実際に複数の管理車両にリペアスプリングを装着して半年程テストを実施。
いずれの車両も動作に問題がない事を確認した上で2023年よりフリマアプリ等で発売開始しました。

当方販売開始時は日本国内で取り扱っているのは私以外居なかった為

・BMW正規ディーラー様
・大手中古車販売店様
・BMW、MINI専門店様
・個人ユーザー様

など
業者様、個人様問わず様々な方にお買い求め頂き
現在までに500個以上販売しております。

現在のラインナップ

2025年現在
2つのリペアスプリングを取り扱っています。

1つ目は
ロングセラーモデル（旧タイプ）

こちらは発売開始時より取り扱っているスプリングです。

特徴は純正装着品と違い表面に光沢があり質感が高く施工性に優れた商品です。
実際に修理作業の依頼があれば当方は基本こちらを使用して作業を行っています。

2つ目は
Newタイプ

2024年にラインナップに追加したスプリングです。

1つ目のロングセラーモデルが一時期入手が出来ない時期があり代用可能なスプリングとして取扱いを始めました。

特徴は純正装着品のように表面が素地
ロングセラーモデルと比較して張力が少し大きい点、単価が安い点が挙げられます。

当初は短期間のみ
取り扱いを予定しておりましたがロングセラーモデルより
・コストを抑えられる点
・部品供給が安定している点

特にコスト面でロングセラーモデルより2割以上お安くご提供が可能ですので人気が高く継続して取り扱う事に致しました。
販売数もこちらのNewモデルが現在は多く販売主力となっております。

いずれも径は
純正装着品より一回り大きいΦ0.5（純正品 Φ0.4）

判断材料として
・質感や施工性を求める場合はロングセラーモデルの旧タイプ
・単価を抑えたいならNewタイプ

上記内容にてご案内しています。

商品が気になる方はお問い合わせフォームもしくは
メインで販売しています
ヤフーオークションの販売ページを添付しますので

こちらの販売ページよりご確認頂けると幸いです。

強化品は不要、粗悪品、無断転載品にご注意下さい

当方が取り扱いを開始して以降
次々と様々な方、業者がリペアスプリングを取り扱っています。

私個人の考えと実際に流通している商品についての注意点をこちらに書かせて頂きます。

まず、ご質問頂く内容が多い
「強化品」との比較についてですが私は強化品は不要だと考えています。

スプリングが装着されてある機構は

ご覧の通り軸周辺以外は樹脂で出来ています。
張力が大きすぎると負荷が掛かりますし構造からして位置検知が出来ればいいだけですから張力もある程度あれば十分です。

取り扱っているスプリングは2種類とも径が純正装着品より一回り大きいので耐久性も向上しています。
実際に約4年前にテスト装着した車両が現在まで問題なく機能しておりますし販売したスプリングにおいて破損したなどといった不具合報告は現時点でありません。

よって正しく施工が出来ている状態であれば通常の商品でも長期的にお使い頂けます。

ただ、これらは当方が取り扱っているスプリングに限ってのお話です。

現在までの間で取引をした業者様から他店で購入したスプリングを使用して修理をした際に耐久性がなく短期間で破損したと言った話を何度かお聞きしました。

市場では多数のスプリングが出回っています。
ヤフーオークションを見ると当方が過去に使用していた画像や文章を無断で掲載する業者も存在します。

見た目は同じでも張力の差などによって施工性が悪かったり耐久性に難がある物も中には存在するようです。

実際に商品をご購入される際はご注意下さい。

最後に

F系MINIも日本国内で販売を開始してから10年が経過しました。
BMWの該当車両も含め現在まで問題がなかった個体でも「車両動き出し注意」に関する警告灯が点灯する車両は今後も一定数存在すると予想されます。

分解作業は少し手間ではありますがディーラーで高額なASSY交換を依頼しなくてもリペアスプリングで修理が可能です。

お客様にも喜ばれる内容になりますので是非活用頂ければと思います。

修理依頼が多い業者様には